これはフィンランドでよく知られている本当の物語です。この物語は序々に世界で知られてきています。
コルバトントリ(耳の山)
みなさんご存じの通り、本物のサンタクロースは遠い遠いフィンランドのラップランドにあるコルバトントリという山に住んでいます。そこにはサンタクロースの秘密の家、作業場、そしてギフトショップなどたくさんの建物があります。
驚くことに、コルバトントリへはサンタクロースと小人の妖精達(トントゥ)そして信頼するトナカイしか行く道がわかりません。しかし、地図にはコバントントリの位置は出ていますけどね(高さ483mの山です)。
サンタクロースの大きなノートブック
コルバトントリはとても不思議な場所です。そこでは小人の妖精たちが良い子や、いたずらっ子に限らず、世界の子供たちや大人たちの声を聞くことが出来るのです。 妖精たちは人の話し声を注意深く聞き、見たこと、聞いたことを、大きな大きなノートブックに書き込みます。いつもは良いことしか書きませんが、必要な時は、子供たちが時々起こす「ワガママ」、「不満」、そして「意地悪したこと」、そんなことを書き込むこともあります。
特にクリスマスの前日には、妖精たちは子供達の家や近所を回り、子供たちが良いこと、やさしくしたことを調査する、と言われています。
クリスマスの前日、サンタクロースは、その大きなノートブックの記録をよく読み、やさしくて良い子のために素敵な贈り物を選び出します。そのとき、いたずらっ子の印のある子には贈り物をしないと決めます。最近ではこのような子はみんなが良い子になったため、ほとんどいないといわれています。
小人の妖精(トントウ)旅への出発
北極の夜空には多くの不思議な力があります。
雪が暗闇で輝き、キャンドルがたかれ、火が暖炉の中で燃えさかります。
人々はクリスマスの日を待ち望み、家の中で最初のクリスマスの火を灯します。
家々を取り囲む山々の森は、深々とした毛布のような雪の下で眠っているようです。
静寂と暗闇がコバントントリの南斜面を覆います。
月の光が、人の行き来のない道に覆いかぶさった雪を照らし出します。
風がその雪の表面を、渦巻きのような文様を創り上げます。
そのとき突然、その暗闇がチリンチリン、リンリンという音で溢れかえります。
トナカイ達がクリスマスシーズンに、みんなが何をしているのか観察するために旅立ったのです。
フェルトのブーツをはいたトナカイ達の無数の足跡は、すぐに雪の嵐により消しとられます。
トナカイ達はコバントントリ山独特の“クリスマスの平和とクリスマスの雰囲気”を醸し出します。
その“クリスマスの平和な雰囲気”は、トナカイにより世界の村や町に広がってゆきます。
人々は窓に飾られたクリスマスの装飾やラジオから流れるクリスマスソングだけでは満足できないのでしょう。
みんな、クリスマスの忙しさの中、何か温かいクリスマスの雰囲気を求めています。今ではトナカイ達を街で見ることはできませんが、あなたが温かい心を持ち、自分自身に喜びを与え、そして人を慈悲心で包み込むことにより、トナカイたちが近くにいることを感じることが出来るはずです。
フィンランドでは、サンタクロースが
小さな子供達の住む家々を訪問します
サンタクロースの母国フィンランドでは、サンタさんが良い子達にプレゼントを配達することを知っていましたか?家に到着したサンタさんは必ず次の質問をします。
「ここに良い子はいないかな?」
子供達は幸せそうに、「ここにいるよ」と返事をします。
時にはサンタに歌を歌ってあげ、来年も良い子であると誓います。そうするとサンタは子供たちに手伝ってもらい、贈り物に書いてある名前を読み上げプレゼントを渡します。